前にも書いたと思いますが、スプン作りは僕が木工を始めたきっかけです。初めてヒバの木で作ったものは、最悪でした。口に含むと、広がる強烈な香りと苦味。木の種類は選ばないといけないと、身をもって知った瞬間でした。
あれから幾年月、何となく自分の好きなカタチがわかってきました。でも、スプンはスプンなんです。どんなに、力をこめて作っても大量生産の物と出来る事は変わりません。食べ物をすくって、口に運ぶ。それだけです。
手作りだと、1.5倍多く運べるとか、食べていても疲れない、なんてことはありません。
じゃあ何が違うのか、と言われると困ってしまいますが。ただ、僕の「良いモノを作りたい」という思いが入っているぐらいです。まあ、見えませんけど・・・。
でも少しでもそれを感じてもらえるよう努力したいと思う、今日この頃です。