2006年6月27日火曜日

卒業

Top_1 昨日、木工教室を卒業しました。7年通いました。(このあたりの書き出しで長くなる事をお察しください。)



ということで、7年前を振り返るところから始めて教室で起こった数々の珍事件を、書き連ねるのもいいかなーと思いましたが、今回はやめて起きます。とっても長くなりますので、笑。



でも、やっぱり振りかえっちゃいます。
当時の僕は、木工を志しながらも就職ガイドに「食えない」と書いてあったのでアッサリあきらめ、“木の名前が覚えられるから”という間違った動機で造園会社に就職して数年が過ぎた頃でした。
そのころ覚えたてのパソコンで、名古屋で木工教室を探していて、たまたま見つかったのが宮本家具工房です。
まだ建設中だった工房を訪ね、先生に教室の申し込みをした日はいま考えれば転機なんでしょうね。その後になぜか、先生と工房を建てている大工さんそして生徒希望者 数人と庭で焚き火しながら、なにやら良くわからない楽しい話をした思い出は一生忘れないでしょう。
教室最初の日は、いま考えればもの凄かったですね。鉋の仕込から始まる本格的な内容なのに加えて、近所の鉋屋さんがたずねてこられてプロの『裏押し』を披露していただけたりと、濃ぉ~いものでした。



それから考えれば、だいぶ今の教室の雰囲気は変わりましたが「モノ作りを楽しむ」という点では一貫して僕の知る限り世界でも最高の木工教室だと思います。
そこに通えたことは僕の一生の宝物です。
先生と、奥さんにはいくら感謝してもキリがありません。ありがとうございました。



まるで、最後のお別れのようですが、これからも顔出しますんでよろしくです。^^



この教室に出会わなければ、会社を辞めてイギリスに「Green Woodwork -生木の木工-」を教えてもらいに行くこともなかったでしょうし、これほど多くの人との出会いもなかったでしょう。



大切な場所ができたことが今はとっても嬉しいです。



とりあえず、一区切りです。フゥ~



2006年6月16日金曜日

うつった!

きのうお知らせした番組がいま終了。



昨晩は、万全の体調で見るためにしっかり睡眠をとり。
今朝は、早めに朝食をすませ番組が始まる20分前にはテレビの前でスタンバイOKです。



開始直前に、緊張のためか腹痛に襲われると言うアクシデントも乗り越えぶじ見ることができました。結果、めでたく映像デビューです。ありがとうございます。



エッ、どこに?と思われた方もいるかもしれませんが、しっかり映ってましたよ鮮やかにスプーンを削る僕の手が...すこしだけ...



絶妙のアングルでなぜか顔は映ってません、カメラマンのテクニックに完敗です。



でもいいです。一応『取材、お断りの木工家』ですからね、いままで取材されたことはないけど、、、涙笑。



あすテレビに~!

明日6月16日(金)朝7時半から、NHK東海3県で放送の「おはよう日本」で先日の「スプーンづくり」の模様が放送されるそうです。(豪雨で災害発生の場合、延期の可能性有。)



差し迫ったお知らせですみません。でもいよいよ、デビューの時かもしれません。お時間のある方はご覧ください。



2006年6月12日月曜日

木のスプーンづくり講座を受けて、

きのう今日と、岐阜県にある森林の文化をアカデミーしよう!という学校の、「スプーン作り」講座を受講してきました。
たくさんの人との新しい出会い、偶然の再会、そして忘れられた出会い(涙)、などあったのですが、それを書き出すときりがありません。今回は、講座で感じた内容だけに。



前にも書きましたが、スプーン作りは僕が木工をはじめたきっかけです。いろんな意味で苦い思い出ですが、いまだにやめられません。
小さい頃から作る事は好きだったのですが、それはあくまで自分の楽しみでした。いまもそうですが。笑。



そんな中、2日間にわたり教わりました。テクニックだけでなくスプーンとは何ぞやという所から...濃かった。
今まで僕の考えでは日々の食べ物を口に運ぶあたり前の道具でした。それに新しく、生きるための糧を運ぶ大切な道具っていう考えがプラスされました。
毎日、そんなにシャチホコバッて生きていたら疲れるかもしれませんが、たまにはそんな思いで食事を口にするのも良いなってのが感想です。



Sinnrinnspnちなみにこれが、僕が作ったヤツです。→



いろいろサンプルを見せていただく中で、木のスプーンで尊敬する三谷氏と、はじめて見るヨーガン・レール?さんの作品の気に入った所を自分なりに足して2で割ってみました。
しかし、他の受講生の作品と比べるとあまりにサッパリしすぎてなんだか貧弱に見えました。まだまだ精進です。



それにしてもモノ作りを通して、たくさんの人と共有できる楽しさがあるんだ。とますます感じましたね。
楽しかった、今後につながる予感『大』です。



2006年6月4日日曜日

クラフトフェアまつもと2006 レポート

先週末に開かれた、「クラフトフェアまつもと2006」、お天気が心配でしたが、やはり僕の日頃の行いがバツグン?だったおかげでなんとか良い天気でした。
今後に向けての反省点を中心に書きとめておこうと思います。チョト長いです。



今回は、基本的に一人での出展です。どれだけできるのか試してみたったものですから。でも結局、たくさんの人の助けてもらいまして...一人では何も出来ないなぁと改めて痛感した次第です。
それはさておきまして、初日は宿代を浮かすために当日の朝4時出発!充血した目で安全運転に勤めながら一路、長野県松本市「あがたの森」を目指します。
なんとか7時半に到着、しか~し受付は「テント借りた人は8時半から」と言われショック。でも、なかなか良い場所もらえたのでまあいいかです。 Dscf0001



 “その1、張り切りすぎるな、カラ回りするぞ!”





ボチボチ荷物を運んで、準備完了。お隣のガラス作家さんに、「2日間よろしくお願いします」と挨拶をしていよいよ始まりました。Dscf0002 Dscf0005
この最初の緊張と期待が入り混じった独特の空気はたまりませんね。
ここから、友人達が手伝いに来てくれるまでの間は良く覚えてません。でもその間にドドドと半分売れました。
本気買いの人たちは、初日に来るみたいです。そりゃそうだ。 



“その2、助っ人は最初からおねがいしろ!”



Dscf0006 その後は、人数も多くなったので程よい感じでワイワイと楽しい時間がすごせました。Dscf0010_2 実演の“足踏み木工ロクロ”もほかの人に踏んでもらい体力温存です。
いつもいる「白い人」の洗礼も受け、なんだかんだと一日目が過ぎていきます。Dscf0008
絶対暑いと思って半袖で頑張っていたのですが、以外に寒かったです。 





 



“その3、差し入れのコーヒーは、「暖かいので。」とお願いしろ!”



この日は、予約してたホテルに泊まってバタンきゅーです。



Pic_0010 次の日は、準備する事も無いのでノンビリ近くのデニーズで朝食。妙に糖分&炭水化物に飢えていたのか普段なら絶対食べないようなパンケーキにアイスが乗って、たっぷり蜂蜜のかかったデザートを食べてみる。美味い!元気になって9時ごろ会場入り、でもお客さんいっぱいでした(驚!)。少々焦りました。アタフタと準備していると、ウッドターニングつながりの知り合いが到着、軽い営業妨害?を受けつつ準備完了です。
この日の午前中は、かなり張り切って売ろうと頑張ったのですが、なかなか売れません。案外、見物客が多かったですね。Dscf0017
そうこうしていると、2日目の助っ人の皆さまが到着です。絶妙のコンビネーションでお客さんの心を鷲づかみ?にしたはずです。
Dscf0025 しかし、どうも僕の服装、髪型がいまいちだったようです。今後の課題です。 





“その4、長髪にメガネをかけろ、皮のエプロンをすれば最高だ!”



Pic_0011ライバル?→



こうやって、実演していると思いがけないお客さんの反応があって新しい発見があります。たまたま運営に携わってる方とお話した中で、なるほどと思った事があります。
今回僕が商品として持っていったモノは、スプーンと器だけです。本当は、生木で作った椅子が一番のお気に入りなのですが、何しろ1脚作るのに1週間かかる代物なので、まず売れないだろうと思って作っていきませんでした。
しかしお話をしていると、違う視点に気付かされました。商品は値段をつけてナンボだと言う事です。
値段が付いてなければ、譲る気持すらないということになってしまうのに気づきませんでした。
まだまだ未熟者です。次回からはちゃんと作っていこうと思いました。あっ、あとの値段は交渉次第ともいわれましたけど...



Hasigo “その5、自分で線を引くな、欲しいか欲しくないかはお客さんが決めるものだ!”





そんなこんなで、2日間が過ぎたのですが困ったことがひとつあります。出展してる人は、他のブースを見れないということです。いろいろ回って、おなじ作り手として交流を深められると期待していたのですがそうはいきません。自分の所でイッパイ一杯です。残念。もう少し余裕が持てるよう工夫が必要です。 



“その6、クラフト好きは参加するな、他が見れないぞ!”



Pic_0014



まあまあ、こんな感じで終了でした。いろいろありすぎてとりとめなくなってしまってしまいました。楽しかったですね。来ていただいた方、運営された方ありがとうございました。



とっても、いい経験になりました。さ~て、次はなにやろうかな。