2007年9月29日土曜日

Cool me!

現在2作目、ウインザーチェアを製作中。2脚。
サックバックとか、ダブルボウバックと呼ばれてるタイプ。ようは、「これでもか!」と曲がった二つの部材にコレまた「どやいやねん!」と言うほど細い棒を突き刺した椅子です、、、分かりにくいですか、^^。完成をお楽しみに。



Coolme 製図室に、ちょうど同じ型の壊れた椅子があったのでそれを参考にしてます。



先生に、作りたい椅子の写真を見ていただくと、、、「これは、フィラデルフィアタイプだぞ」と。
フィラデルフィア、、、なんだか良い響きで気に入りました、行ったことはないですが、笑。



よっし、ゴリゴリ削るぞ~との思いとは裏腹に今週は図面を描くのに明け暮れました。脚と写真のスピンドル(背もたれの棒)の傾きの度数を出す為に、、、
この椅子に使われている計17本の棒の傾きをピチ~と正確に出しました。正面と横から。



しかし今日、先生から驚きの一言が「この椅子は、ピッタリの角度で組むと強度が落ちるんだよね~。少し無理に組んだ方がしっかりするんだよ」と。せっ、先生!僕のこの1週間の苦労は、、、涙。
来週は、ゴリゴリの予定です。



とまあ辛いようなことを書いていますが、基本的に充実しています。
使用する材種は、決められますが材料庫の好きな木を選んで作っていますし、クロスカットソーにリッパー、大型のバンドソーなどなど小さな家具工房ではあまり無いような機械を駆使してジャキン、ジャキンと木作りしています。



きっと来年度からは、クロスカットソーの代わりにチェーンソー、リッパーの代わりに斧を振るうことになるのだろうと思います。まあそれはそれで、意味があるのですが。



来週は、もう10月です。
はい、ここでお知らせです。20・21日に長野県松本市のあがたの森で行われる「クラフトピクニック」に参加します!新型足踏み木工ロクロ「ジュピター」の実演もします。お時間のある方は遊びに来てください。



なんだか、良いカタチでまわりの物事がまわっております。来年までには、英語を片言でも話したいですし、フィンランド語?も少しはマスターしないと、、、



こんな時こそ冷静さが求められると思うのですが、、、イロイロ無理みたいです、^^;





2007年9月25日火曜日

木の星

先週と今週の休みの大半を費やして、今日ついにカタチになりました!
新しい足踏み木工ロクロです。(工房が狭くて全体写真が撮れませんでした、涙。後日のお楽しみに。)



僕の4年間の経験を詰め込んだ現時点での集大成です。
来年度からの本格始動に備えての工夫も盛り込んであります。



Dscn0893 まづ特筆すべきは、大幅な軽量化です。



片側の芯受け台と脚部を一体化。さらに脚自体もスリムに、よりスタイリッシュ!これで、女性でも楽々持ち運べます。



軽量化は全国に出張するのには欠かせない要素です。
しかも部材点数を減らすことにより組立て易く!ロクロ設営時の時間短縮にも。もちろん輸送コストも削減。一石数鳥です。



もう一つの画期的改善点、それは“No wedge.”
クサビ(wedge)は、確かに優れた固定機構です。叩けば固定され、緩められる。
しかし今回はそれを超える新たな技術を採用しました。

Dscn0892この方式は、叩きません。
ただ、芯押しネジを締めるだけ。それだけで材料は固定されます。とても滑らかに。しかも、確実です。



見た目もスッキリ、もう慌ててクサビを緩める木ヅチを探す必要はありません。
材料を持ったまま片手で簡単に固定幅を調節できます。



などなど、他にもこまごまと改良しました。
まだ、脚まわりや動力源などに若干の改良の余地がありますのでしばらく使いながら直していこうと思います。



今までのものが使い難いというわけではないのですが、以前のロクロはイベントなどに出張して組立ててすぐバラす、ことを前提として作られてはいないので今回はそれに特化したカタチで改良してみました。
ハードに椅子などをゴリゴリ作る、と言うのには向かないかもしれませんが普通の作業ならこれで十分です。



旋盤としてみてもかなり高性能なのではと自負しています。
直径300ミリ、最長1000ミリの材料が旋削できます。動力源は人力ですが平均で0.7~0.8馬力、トップアスリートになれば1.5馬力も可(←調べました、^^)。無段階変速(交互回転ですが)。もちろん電気代不要!
これが、普通の旋盤の数十分の1の価格で手に入るのですから。。。至れり尽くせりですね。



この足踏み木工ロクロと共に頑張っていこうと思います。
まさに、僕にとって「木でできた希望の星」。



と言うわけで、このロクロを「ジュピター(木星)」と名付けたいと思います。
よろしくお願いします。



2007年9月22日土曜日

コモモ

ではなく、胡桃です。



最近の木のスプーンの仕上げには、クルミ油を使っています。
はじめは瓶に入った200ml入りとかを買っていたのですが、1/10も使わないうちに賞味期限をむかえるので、もったいないなと思っておりました。



そんな時に知ったのが、「胡桃の実」仕上げ。
文字通り、胡桃の殻を割って中の実を擦りつけて仕上げるだけですが、^^。



これがナカナカ良いんです。実1個でスプーン3本は仕上げれます!しかも、殻付なら2年ぐらい保存可能!(まあ、その前に食べちゃって無くなりますが、汗)



木曽に引っ越したときは、胡桃の実は近くで安く買えるだろうと思っていたのですが、、、これが売っていないんです。がっかりして近くの土産屋で一袋買いました。



でも、売ってないはずです。だって、秋になるとそこらぢゅうに落ちているものですから、涙。
悔しいので、少し拾ってみました。
Dvc00006_3 あまり綺麗とはいえません。



腐ったブドウのようなものです。でも不思議と匂いません。



銀杏に比べればたいしたこと無いです。



外皮をはがして、ゴロゴロ洗うとおなじみの胡桃が現れます。



少し試食。



、、、美味い。買ってきたクルミより、ジューシーで香りも良いです。
これは、イロイロ使えそう。。。



調べると、胡桃は体を温めるそうです。ここ上松の冬は厳しいと聞きます。
本気で備蓄しようと思う今日この頃です、笑。



Dvc00007_4









2007年9月18日火曜日

手ごわい

3連休、頑張りましたが完成に至りませんでした。



Jupit_imada なかなか、すんなりとはカタチになってくれません。
それだけに、やりがいもあります。



今週、ガンバリます、、、



2007年9月17日月曜日

文匣←読み方わかりました!「ブンコウ、もしくはフバコ」と読むそうです。ありがとうございました、m(_ _)m

皆さまのお陰で暮らしていることを感じる今日この頃です。



文匣の読み方、さっそく教えていただきました。タイトルの通り。
「匣」には箱って意味があるんですね~、知らなかった~、でも作っちゃいました、^^;
いいのか?、いいんです!



そう聞くと確かにあのヒキダシは手紙を入れるのにピッタリだと思い納得、、、遅いですか?もう作っちゃたんで許してください。



太宰治の作品に「パンドラの匣(ハコ)」ってのがあるそうです。なにやらこの漢字には文学的な香りも、、、イマイチ「箱」との違いがわかりませんが。調べればキリがありません、でも面白いですね。



 



話はかわって、3連休も折り返し地点です。
あしたは、なんだか名古屋で面白そうな木工の集まりがあるそうなのですが残念ながらいけません、、、実はいま作りたいものがあって、鋭意作成中(家で)。チラッと公開。
Jupi_tyottodake 今日の作業はSPF材を30センチほど縦挽きしないといけなくて苦労しました。バンドソーなら1分で済むところを30分かけて、、、



コストパフォーマンスでみると、、、一台数十万円する機械か1本数千円で買える手道具か、どちらが安いか違いは明らかです。が、、、グリーンウッドワーカーを目指す者としては悩むトコロですが、、、カラダは機械を欲したりしています、笑。



明日、完成できるかな、、、



2007年9月16日日曜日

文匣 ←読み方わかりません!ご存知の方は教えてくださいm(_ _)m

「文匣 Document Chest (小さ目)」に取り組んで3週間が過ぎました。



先週末に外側は組みあがり、残すは小さなヒキダシ三つを作るだけ。楽勝じゃん!、、、と思ったのもつかの間、今週いっぱいかかりました、涙。
その模様を、かいつまんでレポート。



先生に「抽斗は洋風か和風のどちらににするか?」と聞かれ「和風で。」と答えてみる(ここで和風李朝家具に変更決定)。「じゃあ桐で作りなさい。」となりました。
↓辛かったのでこっそり撮影Kikugi1



ジャジャンと木取ったまでは良かったのですが、ここからが難航。。。 「桐は、木釘で組む。」そうで木のクギから作ることに。
←こちら(写真の枝)が材料。「ウツギ」です。芯の部分がスポンジ状になっているので、カラっぽの木、で空木。わかりやすいネーミングですね。



「おぉっ!ちょっとグリーンウッドワークっぽいぞ。」と楽しかったのは10本ぐらい削った所まで、、、単調な仕事で、、、何よりカチカチに乾いてて生木じゃないし、、、あと100本、、、



・・・・・・



Kikugi2 なんとか削り終えます、1日かかって。長かった。



少々、心神喪失気味。
でも出来上がった木クギの1/3は不合格、、、シュッとしたのが良いそうで、涙。
安易な成功より失敗して学ぶことの方が勉強になるということでしょうか。



 



気を取り直して、出来上がったクギをフライパンで炒ります。



Kikugi3 明らかに、木工ぽく無いです。でもちゃんとした木工です。
個人的には、木工は料理に似てると常日頃から思っています。植物を刻んで目的のカタチに仕上げる。同じだと思うのですが、、、まあそれは置いといて。



炒るのも難しいです。焦がしてはいけないし、慎重になりすぎてもいけないしで。



そんなこんなで、抽斗も完成!なんとか収まりました。
嬉しかったので、こっそり撮影↓



Bunkou_tosoumae



 



 



 



 



 



   



来週から、漆を塗ります。
カブレないように長袖と手袋を用意しないといけませんが、楽しみです。



2007年9月9日日曜日

マゲモノ

Mageki 今日は、ホリデイ。曲物体験をする。
とてもシンプルな技術。



木を薄く削って茹でて型を使って曲げる。グリーンウッドワークに通じる所があります。



出来上がった製品は、軽くて丈夫。きれいです。



しかし実際やってみると、微妙なチカラ加減でカタチが変ってしまう、、、簡単だから難しい。



使っている材料はヒノキの側板にサワラ底と蓋、そして補強にサクラの樹皮。それを昔はお米のノリでくっ付けるだけ。それで弁当箱の完成。それぞれの長所を生かした適材適所の組み合わせ。ワンダフルです。



もちろん、分けていただきました。
Menpa



現在の商品には、漆が塗ってあります。



この“めんぱ”に詰めたご飯は、美味しいそうです。月曜日が楽しみです。







    



そうそう、木のいろいろな仕事でいろんな意味での食えない話と食える話をタップリ聞きました。どの世界も何も変りはないのかなとの感想。この話はまた別の時にでも、、、



2007年9月6日木曜日

Eigo

昨日、スエーデンの木工の学生さんが上松の学校に来る。



僕がいま作っている家具をを見せてほしいというので説明してみる。
出てきた言葉が「This.」「Korean Furniture.」「Machine.」、、、



アカ~ン、ダメダメやん。明らかに退化している僕の語学力。
5年前にイギリスに行ったことがウソのようです、、、?ホントに行ったのか??
きっと、そうとう思い詰めてたんでしょうね、笑。



そしたら、グリーンウッドワークを教えてもらったマイクさんからニュースレターが届く。
もちろん英語で。
久々に、手紙でも書いてみようかと思いました。



というわけで、英語のテキストを引っ張り出してみました。 Eigo07



絵でみる英語」です。じゃっかん「楽しい英語入門」の文字が小さいのが気になりますが。^^



なにを書こうかな、、、





話は変りますが、生木でのスツール作りをアップしました。注)結構力作、長いです。お時間のある時にでも。