2014年10月26日日曜日

一脚去って、、、

せっせと作っていたクリのラダーバックチェアが2脚、今週末旅立ちました。
嬉しいような、寂しいようなです。
でも、使ってもらえる先でそれぞれの物語が生まれるのかと思うと楽しみでもあります。
いつかその話をじっくり聞きたいと思います。

そして狭い工房に、また新しい材料がおいでになりました。
明宝のヒノキの丸太、今年の秋に伐採された樹齢200年ぐらいのたぶん天然物だそうです。
200年前と言えば、、、
ナポレオン・ボナパルトがエルバ島に配流される。
滝沢馬琴が(南総里見八犬伝)の執筆を開始。
小田原のかまぼこが創業。
と、かなり昔にピョコッと芽生えた樹が、ちょっと曲がっているからという理由で建材にはならず、私の手元にやってきました。なかなか感慨深いです。

曲がっていると言っても、1mの長さに切ってしまえば「えっ、どこが曲がっているんですか?」というぐらいの良材。建築と家具の違いですね。

これが、来月か再来月には椅子になる予定、丸太もビックリだと思います。
200年の間、風雪に耐え、樹として立っていて、伐られたと思ったら翌月には椅子になっていたわけですから(^^;

大切に使わせていただきます。








2014年10月18日土曜日

ヒノキ丸太半割の図





ヒノキの生丸太を探して1か月、本日ようやく分けていただくことが出来ました。ありがとうございます。
ただ、やはり「特別に」なので今後グリーンウッドワークを続けていくには、ある程度の量をドーンと一括購入が出来るようにしたいです。

それはさておき、さっそく下拵え。
さすが材木屋さんのヒノキ、質が良い!もう節の多い間伐材には戻れなくなるんじゃないかという一抹の不安をよそに木取は快調に進みます。

ここで発見、ヒノキは柾目よりも板目の方が綺麗に割れる!
栗とは違います、当たり前ですが木によって違うんだと、改めて勉強。

問題は、キレイに曲がるかという点。しばらく試行錯誤が続きます。

2014年10月9日木曜日

タイムオーバー

ラダーバックチェア2脚、背板を木のピンで留めるところまで出来ました!

最近は、息子をお風呂に入れる為に残業ができません。代わりに、朝ちょっと早く家を出て出勤前に工房で作業してます。工房が職場の近くでほんとに良かったです。

明日は、用事があるので今週の作業はここまで。予定では、オイルを塗るところまで行くはずだったのですが、やっぱり出来ませんでした、、予定というのはかなり自分の「コウだったら良いな」的希望が混じっているのでたいてい遅れますね、、なかなか改まりません。

この後、脚の木口を丸めたり、背板の面取りをしたりと細かいところを仕上げるのですが、そこがこの椅子づくりの中で個人的に好きな所です。
たっぷり時間をかけたいですが、さてどこで時間を作りましょうか。




2014年10月5日日曜日

電気を使う

依頼品のラダーバックチェア、やっと脚と貫を丸めるところまで終わりました、ふ~。
あとは、穴をあけて仮組して、背板を削って、本組して、ツノ切りとピン打ち、サラッと亜麻仁油を塗って、座編みして完成です、あと一息。ゴッホの椅子に比べると、格段に手がかかります。

ここで私は、言いたい!
グリーンウッドワーク=電気を使わない木工というイメージが定着しつつありますが、Greenwood
=生木、つまり生木を素材にした木工ではないか。多少は電気を使っても良いのではないか!と。

打ち傷を膨らませるのに、電気アイロンはとても効果的です。幅5ミリで深さ20ミリの深いほぞ穴を掘るのにコツコツとノミで掘るより、トリマーを使った方が早くてキレイです。

生木をバンドソーで挽き割って、自動カンナにかけて製材するのは、グリーンウッドワークとは呼べないと思いますが、繊維を断ち切らないように割って製材し、生木の柔らかい内に銑で形を整えたならそれは立派なグリーンウドワークではないかと思います。

という事で、「ちょっとぐらい電気を使っても良いんじゃないかキャンペーン」を個人的に展開していこうと思います。

2014年10月2日木曜日

禁断の果実

買ってしまいました、φ5のエンドミル。

背に腹は代えらません。
上手くいけば、4時間を30分で終わらせる事が出来るはずです。

時間をお金で買えるなら2,473円は高くない!

魂を売ったと言うご批判は甘んじて受けます。
家族の為なら、、(涙)