2017年3月25日土曜日

はた結び

座編みの時に足りなくなった紐を繋ぎたす結び方は、「はた結び」が良いということなので、今まで使っていたテキストをアップデートしました。



「結び方の図」をイラストレーターで書くのに、半日かかってしまいました、、仕事の合間をぬっての作業だったこともありますが、、やり方間違ってる?

重なった部分を分割して、上やら下にもっていく、これだけするのにえらい手間取ってまった、写真の方が早かったかも(笑)

しかし改めて読むと、まとまっているが、、椅子をはじめて座編みする人がこれを読んだだけで果たしてすんなり編めるだろうか、、しかし、はじめての人でも絶対編めるようにテキスト作るなら本が一冊書けるようなきがするし、、

ま、今回はわかる人が読むと、「そうそう」となる忘備録的なテキストとしてとどめておきます。

2017年3月21日火曜日

本日終了

本日の仕事。
ヒノキの香りが強烈に充満し、花粉症でつまり気味の鼻の通りが良くなったような気がします(笑)

この木屑を家の裏でこんな風に燃やせたら色々有意義かもしれないけど、きっと名古屋市内では消防車が来るんだろうなと思いを巡らしつつ、、


愛知県美術館のゴッホとゴーギャン展も本日で終わりました。

おかげ様で想定の4倍ぐらいのゴッホの椅子の注文を頂き戸惑っております。
今さらですが、自分が一つひとつ作った物で生計を立てるというのは大変なことだと痛感しております。

制作も、ようやく折り返し地点が前方に霞んで見えてきました。
もう一息頑張ります。

お待たせしている方々は、今しばらくお待ちください。

2017年3月11日土曜日

ゴッホの椅子祭り開催中

本日、岐阜、東京、名古屋の各地でゴッホの椅子に関するイベントが開催されています。

【ろうきん森の学校】森工塾「ゴッホの椅子づくり」

第59回「木の文化フォーラム」 黒田辰秋とゴッホの椅子
(フェイスブックのリンクを張ったのでうまく表示されなかったらゴメンなさい)

・実家の工房にて一人でゴッホの椅子を作っている、、、私の事です。



私のまわりでは空前のゴッホの椅子ブームですが、世間ではどうなんでしょうか。

ブーム?に乗って、一部の人から要望の多かった「ゴッホの子ども椅子」の図面を公開しました。



作り方は載っておりません、こちらの本を参考にしてください。




2017年2月21日火曜日

ゴッホの椅子製作中

先日、東濃ヒノキの丸太を仕入れました。今まで仕入れた中で最高の丸太でした。
願わくば、裏山から伐り出した材で、、といきたいですが、そのうち。 

割れないようにボンドを塗って養生します。ひと手間ですが、これで随分材料が無駄にならなくなります。

ボンドを塗るのはシリコン刷毛がおススメ、乾いたらキレイにはがれます。 
もう少し塗りやすいと言うことなしですが、そのうち改良されるでしょう。



先週末に木取り。

工房が散らかっているのでちょっとぼかして、、整理整頓は大事です(^^;

良材は歩留まりが良い、残材がいつもの半分くらい。仕事が楽です。

木も人も素質って色々影響があるなとつくづく思います。素直な材は、すんなり仕事が決まる。節があったり曲がった材は、削るのも時間かかるし、出来上がったものは個性的な仕上がりだし。どちらが良いとは言えませんが、いろいろ楽なのはやっぱり素直な材だなと、、余談です。

さて、頑張って削りますか。



2017年1月21日土曜日

減量中

胸騒ぎがして朝早くに目が覚めました、そうだ、今日は休日出勤だ(^^;)

最初に勤めた造園会社は、祝日は無く、土曜出勤は当たり前でした。他を知らなかったのでそんなに苦ではなかったですが、週休二日に慣れてしまうとこうなりますね。

メールで一仕事片づけて、減量中の計量。
貫の乾燥の事ですが。


1週間で125gから順調に減って84g、だいたい乾いたかなといったところ。

丸ホゾもいい感じに楕円になっています。


乾燥には、除湿器を使っています。
気温が低いと温度が上がりませんが、水が目に見えて溜まっていくので家ではこちらを使っています。

来週、椅子に組立てる予定です。

2017年1月16日月曜日

「ゴッホとゴーギャン展」とゴッホの椅子

愛知県美術館で開催されている、「ゴッホとゴーギャン展」に行っていました。

子連れではなかなかゆっくり見れませんが、山形さんが作ったゴッホの椅子にも座ってみました。嬉しいです。

じつは展示期間中に地下2階のナディッフ愛知さんで、私の作るゴッホの椅子も販売されています。近くにお寄りの際は立ち寄ってみてください。
私が休日にヒノキとイグサでセッセとこしらえたゴッホの椅子をお買い上げいただけます。

販売期間を過ぎますと、頼まれてもなかなか作りませんのであしからず。

2016年6月29日水曜日

ゴッホの椅子 本と映像


『ゴッホの椅子〜人間国宝・黒田辰秋が愛した椅子。その魅力や歴史、作り方に迫る』
著者 久津輪 雅(岐阜県立森林文化アカデミー准教授)
出版社 誠文堂新光社
価格 2300円(税別)

ゴッホの椅子の本が発売されました。
私も、図面や制作解説でお手伝いと実演をさせて頂きました。

今月の初めに、木工家ウィークの企画として出版記念のイベントも行いました。

事後報告になってしまったことを後悔しています。
でも前を向いて進んでいきたいとの固い決意でこのブログを書いています。

幸運なことに、明日から東京のモノ・モノさんで企画展が行われます。
「名古屋の展示、行けなかった~」という方、ぜひどうぞ。



出版に関連して、約40年前の椅子づくりの模様を収めた映像も公開されました。
フェイスブック等ではお知らせしていますが、使っていない方も見えるようにこちらに貼っておきます。

一つ目は以前から公開されていたのですが、1979年にスペイン・グアディスで撮影された映像。椅子づくりは11分頃から始まります。


個人的には、ハイスピードな穴あけに驚きました。あのドリル(スプーンビット?)が欲しい、、そんな物欲にかられてしまいます。

二つ目は、1967年にあの黒田辰秋さんがスペイン・グラナダ郊外で撮影した「ゴッホの椅子」づくりの映像。


くわえ煙草で椅子を作るおじさんが渋いです。ザクザクと椅子の部材を削る刃物が便利そうでこれまた欲しくなります。

二つの映像を見ながら『ゴッホの椅子〜人間国宝・黒田辰秋が愛した椅子。その魅力や歴史、作り方に迫る』を読むと、この椅子の魅力がより深く理解できるような気がします。

乾いた空気の中での自由で陽気な椅子づくり。いつか訪れて現地で椅子づくり、、そんな思いが膨らみます。