2005年10月27日木曜日

「見えないモノ」作り

mienaimono 久しぶりにスプーンなどを作っています。



前にも書いたと思いますが、スプン作りは僕が木工を始めたきっかけです。初めてヒバの木で作ったものは、最悪でした。口に含むと、広がる強烈な香りと苦味。木の種類は選ばないといけないと、身をもって知った瞬間でした。



あれから幾年月、何となく自分の好きなカタチがわかってきました。でも、スプンはスプンなんです。どんなに、力をこめて作っても大量生産の物と出来る事は変わりません。食べ物をすくって、口に運ぶ。それだけです。
手作りだと、1.5倍多く運べるとか、食べていても疲れない、なんてことはありません。



じゃあ何が違うのか、と言われると困ってしまいますが。ただ、僕の「良いモノを作りたい」という思いが入っているぐらいです。まあ、見えませんけど・・・。



でも少しでもそれを感じてもらえるよう努力したいと思う、今日この頃です。



6 件のコメント:

  1. 木のスプーン。
    私はまだ作ったことがありませんが、早く作れるようになりたいなと思っています。
    確かに、大量生産できるけれど、やっぱり手作りのものと大量生産された物とは全然違うのだと思います。
    まず、木と金物では、口当たりがもうぜんぜん違います。
    我が家にも木のスプーンと、金物のスプーン両方あるけれど、
    一番に手にとるのは木のスプーンです。
    そこで、さらに手作りとあれば、「あ、ちょっとここ丸みがほしい」とか「ちょっとここにクビレがほしい」なんてのも造り手の思いのまま。
    さらに、ちょっとあの人にプレゼントなんてときも、
    あの人にはこの木、ちょっと名前でも入れてあげようかな!
    なんてのも自由自在ではないですか。
    とっても魅力詰まった、素敵なものだと思います。手作り木のスプーン。

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  2. 嬉しいコメント、感謝です。
    いつかは誰かにとって、かけがえの無いモノが作れたら良いなと思っています。木工の技術だけでは、無理かもしれませんが。
    もう少し、「山」修行が必要ですね。伝え聞く所によると、師 曰く「山と木工は一対のモノ」だそうなので。
    カンバリます。

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  3. 加藤さんお知らせですよー。
    三谷龍二さんの「木の匙」という本が出たようです。
    すごく綺麗です。
    早速買いにいってこようとおもいます。
    たのしみたのしみ。

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  4. さんざん迷った結果、やっぱり買う事にしました。
    全日本「生木で木工」普及委員会、副会長としては「木の匙」は、必須アイテムだという結論に達しました。
    三谷さんは、僕の目標なので真似してしまいそうで恐いのですが、それを超えられるようにならないとダメだと自分に言い聞かせて...

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  5. わー。わたしもかおーっと。
    三谷さんの工房にいってみたいなーと常日頃からおもっています。どっかで講演会とかあったらそれもいってみたいなーとおもっています。

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  6. 「木の匙」、良かったです。
    僕が普段モヤモヤ感じていた事に、「こんな感じはどう?」って言ってもらえたような気が。ちょっとスッキリしました。
    三谷さんの工房の写真も素敵でした。僕も一度行ってみたいですね。

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